目次

アイテムの状態を同期する

SubItem (VCISubItemコンポーネントがアタッチされたオブジェクト) の位置・回転・拡大/縮小は自動で (強制的に) 同期されますが、SubItemのそれ以外の値、およびSubItemではないオブジェクトの位置・回転・拡大/縮小は自動では同期されません。

例えばスイッチのオン・オフ、カウンターなどを同期したい場合の方法を説明します。

例として、onUse(SubItemをつかんでいる状態で 使用)でスイッチをオン・オフします。
オフの時にマテリアル0番の色が白、オンの時にマテリアル0番の色が赤にします。

サンプルデータ

sync_test.zip

方法1: _ALL_ 関数を使う

_ALL_ 関数で全ユーザーで同時に命令を実行します。

isRed = false
 
function onUse()
    isRed = not isRed -- true, falseを反転させる
    if isRed then
        vci.assets._ALL_SetMaterialColorFromIndex(0, Color.__new(1, 0, 0, 1)) -- Red
    else
        vci.assets._ALL_SetMaterialColorFromIndex(0, Color.__new(1, 1, 1, 1)) -- white
    end
end

簡単ですが、マテリアルの色を変えるのが投げっぱなしなので以下の場合にうまくいきません。

方法2: アイテム内同期変数を使う

ExportState を使います。
アイテム内同期変数を介することで、全ユーザーで命令を実行するように書き換えます。

if vci.assets.isMine then
    -- アイテム呼び出しユーザーでだけ初期化します
    vci.state.Set('isRed', false) -- 初期値。何もしないと nil になる
end
 
function onUse()
  local isRed = vci.state.Get('isRed') -- true, false を得ます。local
  vci.state.Set('isRed', not isRed) -- 状態を変化させるだけでここでは色を変えません
end
 
function updateAll() -- 全ユーザーで実行したいので updateAll を使います
    local isRed = vci.state.Get('isRed') -- 状態を得ます。アイテム内同期変数は全ユーザーで同期(同じ)になります。local
    if isRed then
        vci.assets.SetMaterialColorFromIndex(0, Color.__new(1, 0, 0, 1)) -- Red
    else
        vci.assets.SetMaterialColorFromIndex(0, Color.__new(1, 1, 1, 1)) -- white
    end
end

使い分け

SubItem以外の位置・回転・拡大/縮小の同期

非同期のオブジェクトの扱い方 を参照。