バーチャルキャストで配信を行うときに、ボイスチャットの仕様、配信ソフトの仕様、SteamVRの仕様等により意図しない挙動を引き起こす可能性があります。
SteamVRを起動したときに、システムの既定の入力デバイスと既定の出力デバイスがSteamVRの設定で指定されているデバイスに変更されます。(SteamVR 1.9.16現在)
変更するデバイスはSteamVRのメニューから変更できます。 (SteamVR → 設定 → オーディオ)
ヘッドセット
が選択されている場合、現在接続されているVRデバイスの入力デバイス/出力デバイスに変更されます。
マニュアル
が選択されている場合、ドロップダウンメニューで指定した入力デバイス/出力デバイスに変更されます。
SteamVRを閉じたときに元のデバイス設定が復元されます。
※マニュアル
選択時のドロップダウンメニューからデフォルト
を選ぶことで、デバイスの変更を無効にすることができます。
配信ソフトで「既定のデバイス」を指定してデスクトップ音声をキャプチャする場合、「配信ソフトが起動したときの既定のデバイス」を対象とします。 後から既定のデバイスを変更した場合、変更後のデバイスで再生される音声はキャプチャせずに変更前のデバイスからキャプチャを続けます。
そのため配信ソフトを起動した後にSteamVRによって既定のデバイスが変更された場合、変更後のデバイスで再生される音声はキャプチャできず、配信に乗りません。
これは配信ソフトでキャプチャするデバイスを明示的に指定することで回避できます。
ボイスチャットの音声はスタジオ入室時に既定のデバイスとして指定されていたデバイスに出力されますが、既定のデバイスを変更した場合でも変更前のデバイスに出力され続けます。(その他VCIの音、システムのSEなどは変更後のデバイスに出力される)
意図せず別のデバイスからボイスチャットの音声を出力してしまった場合は、一度スタジオから退出し、正しいデバイスを既定のデバイスとして指定し再度スタジオに入室することで直ります。
入力デバイスからの音声の取得、ボイスチャットの音声の出力デバイスでの出力はWASAPIの共有モードで行われています。
そのため、ボイスチャットが開始される前にデバイスが他のアプリケーションによって排他モードで握られている場合、デバイスの開始に失敗します。
また、ボイスチャットが開始された後にデバイスが他のアプリケーションによって排他モードで握られた場合、ボイスチャット音声のデバイスとのやり取りが停止します。(入力音声が取得できなくなる、ボイスチャット音声の出力が停止する)